【このページについて】
東みよし町の子どもたちが小学校の授業で取材した地域の魅力を、一部ではありますがそのままの形でご紹介しています。
各小学校区の子どもたちの目線でちいき探索をしてほしいという願いと、東みよし町の地域と学校を繋げる教育方針を実感してほしいという想いからです。
子どもたち目線でお地域の魅力発見をお楽しみください。
この大きなクスの木は樹齢1000年とされ、根回り23.35メートル、目通り周囲14.1メートル、枝張り東西径52メートル、南北径42メートル、樹高26メートルだそうだ。
クスの木は、すごく昔から天然記念物になっており、こんな大きなクスの木をみんなで守っていこうということで地元の人に愛されている。地元の人たちがとても大切にしているのが分かる。
クスの木にはこれまで雷が落ちたことがあるそうだが、現在も元気な姿のままだ。
この真ん中にある木と木が交わっているのが分かるだろうか。これは下から生えている枝と、上から生えている枝が交わって自然に出来た枝だ。
このクスの木は大正15年クスの代表的巨樹として天然記念物に指定された。そして、昭和31年国の天然記念物に指定された。
昭和40年以降、様々な保護対策が施され、現在も樹勢は旺盛である。
このクスの木には白ヘビがまつられている。それは、この白ヘビが、このクスの木の守り神なのでまつられているそうだ。
卵が好きで、白ヘビの近くには卵がまつられている。また、白ヘビの他にも白いキツネがおいてある。おいている理由は縁起がいいからだそうだ。
西田さんは、長年幼稚園の先生として絵本の素晴らしさを幼稚園の子どもたちに教えてきた。退職後、ボランティアとして小・中学校へ呼ばれたことがきっかけで幼・小・中の読み聞かせをはじめたそうだ。
幼・小・中の読み聞かせのとき、「学年や季節に合った本を選んで子どもたちがほっとするように心がけて読んでいる。」とおっしゃっていた。読むときには分かりやすく伝わるように声のトーンや大きさを工夫しているそうだ。
「次はもっと子どもたちに喜んでもらいたい。」という思いを持って、前日に家で何度も練習していると教えてくれた。
西田さんの読み聞かせは、誰もが本の世界に引きこまれてしまう素晴らしい読み方である。
西田さんは読み聞かせのとき、みんなが静かに集中して聞いてくれると、
「あ!読み聞かせを楽しんでくれているんだなぁ~と、思って嬉しい気持ちになる。」と、おっしゃっていた。
他にも、西田さんが嬉しかっことは、時々近所で小・中学生の子に会ったとき、
「読み聞かせのおばちゃんだ。」
「この前読み聞かせに来てくれましたね。」
と、親しみを持って声をかけてくれることがとても嬉しいと笑顔でおっしゃっていた。
また、読み聞かせは大好きなので大変なことはないそうだ。
私たちも、今日はどんなお話が聞けるのかなと、楽しみにしている。次の読み聞かせもよろしくお願いします。
ボランティア活動いつまで続けたいですか。
○ 齊藤さん
元気なうちは、学校ボランティア活動を続けたい。
○ 川原さん
「これからもできる限りがんばって続けたいと思う。」
これからはどんなことを心がけていきたいですか。
○ 齊藤さん
「元気で人に迷惑をかけないことです。」
○ 川原さん
「自分自身もいろんなことを勉強して,それをまた子どもたちに教えられるようになりたいと思う。」
ボランティアの方々のおかげで、ミシンでぬいものができるようになりました!
なぜボランティア活動をしようと思ったのですか。
○ 齋藤さん
「前教育長さんが『加茂小学校の子供見守り隊に入ってくれませんか?』と声をかけてくれた。最初は、『私が出来るかなぁ』と思っていたが、だんだん慣れてきて今では楽しく活動している。」
○ 川原さん
「最初は斎藤さんに誘われて、お餅つきに参加した。お餅つきに参加した時の子供たちの笑顔がとてもうれしくて、ボランティア活動に参加したいと強く思った。」
ボランティアをして何年ですか。
○ 齋藤さん
「ミシンは十一年、子供見守り隊は十年、菊作りも十年している。」
○ 川原さん
「初めて去年の十一月に参加して,今年で二年目になった。低学年のわくわく広場や,五・六年生のミシンのお手伝いにも来ている。」
ボランティア活動をして楽しい事は何ですか。
○ 齋藤さん
「子供見守り隊で幼稚園~小学六年生の子どもたちに会うたびに挨拶をしてくれることがうれしい。菊作りでは、自分の作った菊を『綺麗ですね!』と言ってくれることが楽しみでやりがいを感じている。」
○ 川原さん
「家庭科の授業で作品が仕上がったときに『川原さん、教えてくれてありがとうございました。』と、子供達が言ってくれたのがとてもうれしかった。」
地域の伝統産業である「桐下駄」。
その三代目である斉藤さんにお話をうかがった。桐下駄作りが始まったのは、およそ今から八十年程前だそうだ。
斉藤さんのおじいさん時代かららしい。大正から昭和、平成へと受けつがれてきたのだ。かじやしきで栄えた伝統産業で、全盛期には、七十業者で百万足の生産をほこり、まさに全国的な産業であったそうだ。
最近では、桐げたの材料の木材が日本国内では、不足しているようだ。桐の木が不足していると、一年間安定したげた作りをしていくのが難しくなる。
だから、三十年程前から、中国の桐の木の輸入を行っている。中国の桐は、一年中、桐げた工場に入ってくるらしい。
桐の木は、五%が日本産で、九十五% が中国産だそうだ。国産は、だいたい寒い所の、新潟県や福島県、秋田県などの桐の木を使っているそうだ。
斉藤さんは、お客さんによろこんでもらうために、たくさんの種類の桐下駄を作っている。
桐下駄には、大人用や子ども用などたくさんの種類がある。特に一本歯下駄は、テレビで紹介された事のある有名なものだ。筋力強化とバランス感覚が向上するそうだ。
さらに、子ども用の下駄や子供用祝い下駄もある。下駄底のなだらかなカーブ、低めの高さ、底のスポンジ張りなど、下駄を履いたことのない子供に最適。名入れ桐箱入りで贈答用に好評だ。
子ども用のプリントは、同じ町内のプリント会社と力を合わせて作っているそうだ。チームで伝統産業を盛り上げている。
桐げたを作るときに苦労することは、冬の寒い時や夏の暑い時に仕事をすることだ。暑さや寒さに負けず品質のよい商品を作り続けている。さらに、機械や刃物を使うのでけがをしないように気をつけている。
さらに大変なことは、機械の調子を調べながら作業を進めることだ。なぜなら、機械の調子が悪いといい桐下駄ができないからだ。例えて言うと、ほうちょうの調子が悪いとお母さんたちが料理がうまく作れないのと同じことだ。
苦労することはいろいろあるが、みんなが喜んではいてくれる姿を思いうかべながら斉藤さんは今日も頑張っている。
下駄を作る量は、一ヶ月に3000~3500足。夏場の売り上げが年間の8割で、一番多いそうだ。今は、冬場の時期。ストーブで暖を取りながら斉藤さんの作業は続く。
「やっぱり大事に使ってほしい。それが一番だ。」桐で出来ているからこそ、他のはきものと比べてこわれやすいことを思っての言葉だ。
実際に持たせてもらったが、軽く、さわり心地がさらさらしていた。思いをこめて桐下駄を作る斉藤さんの思いがつまっている。
斉藤さん達職人は、大切にはいてもらうため、一生懸命作っているのだ。私は、斉藤さんが作った桐下駄を見ると、一つ一つ、細かいところまで丁寧に作られていることに気づいた。
斉藤さんは、「はく人達にも、気持ちが伝わってほしい。」と話されていた。
私は、作る工程は、『全てが大変』『刃物を使うことが多い』と聞いて驚いた。特に夏は暑くて作業も大変だそうだ。そんな苦労をしながら、桐下駄作りにはげむ斉藤さんの思いを多くの人に知ってほしいと思った。
斉藤さん達は、お客さんが満足してくれるように、一生懸命作っている。斉藤さんの工場には、いろいろな工夫を取り入れた最高の作品がそろっている。
私たちは、防災教育でお世話になった社会福祉協議会を訪れた。藤内さんが多くの質問をていねいに答えてくださった。
社会福祉協議会の主な仕事は、「相談・支援事業」、「地域福祉」、「介護サービス」だ。主に年配の方と介護や相談している他に、移送などといったボランティア活動もしている。
「助けられ上手」「苦しい人が声を出す」という考えをもとにして、自分で頑張る「自助」、身の周りの人を助ける「互助」、全体で協力する「共助」、町が助けてくれる「公助」。これらの四つの「助」が重なって幸せな町づくりをすること。それが社会福祉協議会の目標だ。そして町の目標だ。
社会福祉協議会のみなさんが中心となって行う防災教育の活動の範囲は、学校(特に5年生)を中心に体験活動を行っている。地域の親子会やさんわ会などでも活動をしている。
さらに、5年生以外の赤ちゃんや小さい子ども、大人の人などにも、防災教育を行っているのだ。活動は、町の人々が安心して生活できるように続けられており、「一番の願いは、災害が起こらないことです」と語ってくれた。
社会福祉協議会には、人の幸せを願うマークがある。緑色は「自助」を、青色は「互助」を、黄色は「共助」を表している。そしてこれ全体で「公助」を表している。
社会福祉協議会にはキャラクター達もいる。全部で三種類。大楠をイメージした「おーくん」、さざんかをイメージした「さっちゃん」、日々人を支えられる人になれるよう頑張っている「ささえさん」。
東みよし町の自然がキャラクターに生かされている。
もっと社会福祉協議会のことを知りたい人はホームページを見てください。
身近な食材で非常食が作れるか聞いてみた。
すると、ぼくたちが体験したむしパン作りの他に、ハイゼックスで米をたいたり、味があきた時は米とトマトジュースやオレンジジュースなど色々なジュースを入れて味を変えたり、ツナ缶をごはんに混ぜたりして工夫をすると身近な物でも非常食が作れることが分かった。
社会福祉協議会のみなさんの願いは、災害が起きないこと、みんなが安心して暮らせる町づくり、自助の力と、互助のシステムを高めることとおっしゃっていた。
たくさんの人からの応援や毎日できることをこつこつやることを仕事の源として、町の人たちの幸せのために社会福祉協議会のみなさんは頑張っている。
私たちは、社会福祉協議会のみなさんと防災教育に取り組んでいる。あらためて、防災のことについてたずねてみた。
災害が起きると、困った人がたくさん増えて助けを求める人がいっぱいいるようになる。だから、「ふだんからルールを守ったり、正しい生活ができていないと避難所ではできない。」と社会福祉協議会の土井さんが教えてくれた。このことを知ってもらうために防災教育を行っているそうだ。
災害がおきているところをテレビで見て困っているなと思うより、どうやったら困らないかを考えてほしいと語ってくれた。
災害が起こらないことが一番の願いだけど、いつか災害は起きる。だからこそ、「自助」「互助」「共助」の精神が大切なのだ。
私たちは、社会福祉協議会のみなさんと防災について深く学び「今、私たちにできること」を真剣に考えることができた。これからも人の役に立つこと、困っている人によりそって、自分からヘルプを出すことを心がけて生活していきたい。
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